毎日食べたくなる黒毛和牛「さつま姫牛」とは?味・価格・安全性の三拍子が揃ったブランド牛【産地取材】

鹿児島県産のブランド牛「さつま姫牛」は、軽やかな甘さの脂ときめ細かな肉質が魅力の黒毛和牛。上質な黒毛和牛を手頃な価格で味わえる理由を、「鹿児島サンライズファーム」の皆さんに聞きました。

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鹿児島県産ブランド黒毛和牛「さつま姫牛」とは

鹿児島県産「さつま姫牛」は、『高嶺の花』の黒毛和牛を気軽に食べてもらいたいという想いで生まれたブランド牛です。品質と価格、そして安全性の好バランスが魅力。

口あたりは軽やかでジューシー、何度も口に運びたくなるおいしさ。メス牛ならではのまろやかさと、噛んだ瞬間にあふれ出す上質な脂がたまらない一品です。

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肉一筋50年以上、鹿児島サンライズファームを徹底取材

そんな「さつま姫牛」のおいしさの秘けつを深堀りすべくやってきたのは鹿児島県鹿屋市。(株)鹿児島サンライズファームの掛水邦朗(かけみずくにあき)社長にインタビューしました。牛・豚の肥育や販売などを行う同社は、1970年から半世紀以上の歴史を誇ります。

「さつま姫牛」がおいしい3つの理由

1. どの農場でもブレない、統一された肥育方法

掛水社長「さつま姫牛の特長は、決してブレない品質と味。その秘けつの一つは、徹底して育て方を統一していること。すべての農場で同じエサ、同じプログラムで育てているからこそ、どの農場で育った牛でも味や品質にムラがないことが大きな強みです。」

同社の農場は直営・預託合わせて19カ所。全農場のスタッフが足並みを揃えて、品質や味を守っているのですね。

この日訪れた祓川(はらいがわ)農場では、繁殖を行う母牛や大きく肥育中の牛のほか、生まれて間もない赤ちゃん牛たちも。あどけない表情が可愛いですね。

子牛たちは、生まれてから約9カ月経つと肥育用の牛舎へ移動。さらに18カ月かけて立派な牛へと育て上げられます。

2. 積み重ねたノウハウ×先進のデジタル肥育

掛水社長「もう一つのポイントは、半世紀以上積み重ねてきたノウハウに、先進のデジタル技術をうまく取り入れること。例えば、この牛舎の気温や湿度はもちろん、牛たち1頭1頭の細かい状態までデータで管理しているんです。」

牛たちの耳をよく見てみると、個体識別番号や性別、生まれた日が書かれたタグのほかに、水色のタグが。ここから牛たちが今寝ているか、エサを食べているかなどの情報を取得でき、スマホやPCでいつでもチェックできるという、かなりのスマート畜産を行っているそうです。

高牧フィードロット農場長の吉留貴弘さんにも話を聞きました。

吉留農場長「牛たちは、大きくなると自分で起きられなくなることがあるのですが、長時間放置するとお腹にガスが溜まって命の危険があります。牛たちは苦しい・痛いと話せないから、どれだけ長く経験を積んでも変化を見落とすこともある。センサーのおかげで早期発見できていると実感しています。」

牛舎の温度管理やエサやり、牛たちの体調管理など、可能な部分はスマート化し、その分人にしかできない仕事をていねいに行っているのですね。

吉留さん「牛たちはそれぞれ性格や食の好みが違うし、隣の牛と相性が合わなかったり、臭いや湿度・気温の変化で食欲がなくなったり…人間と同じように繊細で個性があるんですよ。

毎日どうかストレスなく快適に過ごしてほしい、調子が悪いときは一刻も早く対処してあげたいと、愛情を持って仕事をしています。大切に手をかけた分だけ返ってきますからね。」

3. 「次の命に変える」という想いを、いつも心に

掛水社長「そして、最後のポイントは“命を大切にする”ということ。私たちは、ただ牛を売っているのではなく、命を生み出し、育み、終わらせ、次の命(食べてくれる方)に変える仕事だ、と考えています。

スタッフたちは昼夜を問わず分娩に立ち会ったり、立ち上がれなくなった牛の所へ駆けつけたり、誰もが『牛が好き』だからやってくれている。命を大切にする気持ちがなければ絶対にできない仕事なんです。」

スタッフ一人ひとりの想いが、さつま姫牛ブランドを力強く支えているのですね。

掛水社長「各農場で育てられた牛は、鹿児島市内の加工センターへ移され、と畜後に日本食肉格付協会によってプロの目で格付を実施。そこから、加工業者がスピーディーにカット・包装し、皆さんの元へと出発します。」

普段はめったに見る機会がない「格付明細書」も見せていただきました。生産者名や個体識別番号はもちろん、重さや皮下脂肪の厚さ・光沢・色・など多くの項目が。私たちが普段目にするA5、A4といった格付ってこんなに細かいのですね!

憧れの黒毛和牛を、いつもの食卓に

「さつま姫牛」のおいしさは、半世紀以上積み重ねた独自のノウハウと、適切なスマート化、そして命を大切に想う愛情によって守られていました。掛水社長たちが手がけるブランド黒毛和牛を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

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