熊本産「有機トマト」入荷!野山のタケノコ、蟹がら…自然の力で育ったトマトを味わってみませんか?【産地取材】

夏野菜がおいしい季節がやってきますね。なかでもグリーンビーンズのイチオシは、熊本県産「有機(オーガニック)トマト」。夏本番にさきがけて入荷が始まりました!

熊本県産「肥後あゆみの会」のトマトはこちら
商品を見る

すっきり甘い!熊本育ちのオーガニックトマト

これからの時期ぜひ味わってほしい熊本県産オーガニックトマト。パンと張りがありギッシリと詰まった果肉と、クセのないさわやかな甘さ・旨味が特長。ぜひシンプルな味付けでガブリと頬張りたい、初夏のとびきり野菜です。

オーガニックトマトの作り手を現地取材

宇城市「肥後あゆみの会」さんの元へ

そんなオーガニックトマトを手がけるのは「肥後あゆみの会」の皆さん。宇城市(うきし)を中心に9名のメンバーで環境保全型の農業を行っています。

お話を伺ったのは「肥後あゆみの会」の代表・澤村輝彦さん。農家歴40年の大ベテランです。

早速ハウスに連れて行っていただきました。この日は雲一つない晴天。長雨を経てやっと天候が安定してきたそうです。

果肉ぎっしり、さわやかな甘さ

――トマトが実り始めていますね。ハリがあってすごく美しいです。

澤村さん「本当はもっともっと大きくなるんだけど、果肉がギュッと詰まっていて甘さと喉ごしが自慢だよ。まあ一つ食べてみて!」

とれたてを食べさせていただくと、果肉がみずみずしくて甘く、雑味やクセが残らず後味すっきり。1玉ぺろりと食べきってしまいました。

――なぜこんなにおいしく作れるんですか?

「30年以上かけて“自然の力”を生かした農業を追求してきたんです。そのなかでも特に肥料・土づくりにこだわっているからね。実際に見に行ってみましょう!」

澤村さんたちが大切にする“自然の力”とは何なのか。その要である肥料などをじっくりと見学させてもらいました。

タケノコでトマトをつくる!?

――澤村さん、これは何ですか?茶色い液体が入っていますね。

「植物と黒砂糖だけで作った液体肥料で、人間でいうサプリのようなもの。タケノコやクレソン、トマトの脇芽、ひじきなどをオーガニックの黒糖だけで漬け込んで、水で薄めて散布しているんです。」

半分に割ったタケノコを漬けている様子も見せてもらいました。黒砂糖の浸透圧を利用して植物の液を抽出していて、タケノコの場合は2週間ほどで完成するそう。

――植物を漬けると肥料になるというのが驚きです。でも、なぜタケノコやクレソンを使うんですか?

「伸び盛りのタケノコや、川の上流に自生するクレソン…どれも活発に細胞分裂する“生長点”を使っています。
例えばクレソンは、日中たくさん光合成して1日の中でもっとも生命力を蓄えた夜明け前に収獲するようにしていますよ!」

素材にはもちろん、収獲時間にまでこだわっているとは…繊細な気遣いと手間暇で育まれた、ナチュラルな肥料なんですね。

澤村さん「これは土に入れる“ぼかし肥料”。魚粉や蟹・牡蠣の殻、菜種粕などを混ぜて、裏山の竹藪から取った菌で発酵させています。」

――裏山にある菌ですか!液肥もですが、畑の周辺にある素材を使っているんですね。

「そうだね、オーガニックを30年以上学び続けてきて、自然界から資材をつくる農法に出会ったんです。特に、地元の自然素材はやっぱり地元の気候・風土に合っていて畑になじみやすいね。」

さらに、土に繊維をプラスする資材も見せてもらいましたが、この真っ黒な土はもともと近くの河川敷に生えていた「萱(かや)」なんだとか。

「ここにあるのは萱だけ。萱にも菌が棲んでいるから、何も混ぜなくても自然の力で自然に朽ちて分解されていって、丸2年かけてこの状態になります。」

――自然の生態系に近い土づくりをされているんですね。

「長年の経験の中で、畑の状態を健やかにするには“自然界のバランス”に近づけることが大事だと分かったんです。
それに、タケノコも魚介も萱の繊維質も、すべて人が食べるものと同じでしょう?人と同じように、植物も栄養や環境のバランスが大切。『土に入れる=口に入れる』と思って土や肥料をつくっていますよ!」

子どものころ食べた野イチゴのように

――トマトづくりで大切にしていることはなんですか?

澤村さん「目指すのは、俺たちが子どものころ青空の下で食べた野イチゴややまもものようなおいしさ。あの時に感じていた、スカッと爽快な甘さと『また食べたいな』と体が喜ぶ後味が理想ですね。

だから、いかに『おいしくて体にいいもの』をつくるかのために技術を30年以上追求し続けてきました。自然という目に見えないものに向き合っているからこそ、完璧なんてないんだけどね。」

――なんだか伝統工芸品をつくる職人のようですね。

澤村さん「本当に、これ以上ない最高の職人仕事だと思っています。どこまでも奥が深くて面白い。かつては失敗続きでハウスで泣いたこともあったけど、こんな尊い仕事ができて幸せだよ!」

澤村さん「私たち農家を支えてくれるのは、つくったものを食べてくださる皆さん。土や微生物、菌…熊本の自然の中で健やかに育ったトマトを、まずは一度味わってみてほしいです。」

青空のように爽快なオーガニックトマトを召し上がれ

「おいしい・体にいい・環境にやさしい」を追求した澤村さんたちのトマトは、熊本の雄大な自然のようなおおらかで深みのある、そして青空のようにすっきりとした味わいでした。他にはないとびきりのトマトのおいしさを実感してみませんか?

※ご紹介した商品は、時期によって取り扱いしていない場合がございます。

熊本県産「肥後あゆみの会」のトマトはこちら
商品を見る

▼ほかにもいろいろ!「熊本」の名品

xFaceBookLINE