澁谷さんのおすすめ3銘柄

待ちに待った新米の季節、せっかくならとびっきりおいしい新米を食べたい!――そこでまずは、澁谷さんに今年のおすすめ銘柄を教えてもらいました。
澁谷さんイチオシの新米銘柄はこちら!
佐賀県白石産 特別栽培こしひかり(七夕こしひかり)

旧暦の七夕ごろに収穫されることから名付けられた「七夕こしひかり」は、しっかりとした粒張りと優しい甘み、ツヤ感が特長。肉料理など濃い味の料理に合うほか、卵かけごはんにもオススメ。
滋賀県琵琶湖北産 特別栽培ミルキークイーン

もち米のような粘りと甘みが特長。米農家の5代目・家倉敬和さんのミルキークイーンは、食べやすいモチモチ食感で、年間通しては供給できず早々に売り切れてしまうほど。通常より1割ほど少なめの水で炊いて、おにぎりで食べるのがオススメ。
京都府丹波産 特別栽培こしひかり

米作りの気候風土条件がすべてそろう京都府・丹波のお米。美しい白さとツヤ感、甘みと粘りの、王道中の王道といえるこしひかり。その魅力を引き出せるよう土鍋で強い火力で炊き上げ、ご飯が主役の食べ方でどうぞ。
新米をおいしく炊く2つのポイント

ここからは、新米の楽しみ方について色々質問してみましょう!
――新米をよりおいしく味わえる炊き方ってありますか?
「炊き方のポイントは2つ。まずは『水の量』。新米の時期にお水を減らして炊く方もいますが、今は保管技術が上がり、お米の水分量は年間通してほとんど同じなので、均一の量でOKです。
もう一つは、『浸水時間』。しっかりと2時間設けましょう。新米の時期は、お米の皮がパリッとしていて水が入っていきづらいので、時間をかけてお米の芯まで水分を吸水させてから炊きましょう。」
○○に置いちゃダメ!新米の保存方法

――新米のおいしさをキープするため、保存方法のコツはありますか?
「新米こそ、香りと瑞々しさを損なわないことが大切!買ったお米は、ジッパー付きの袋やペットボトル、タッパーなど密閉容器に入れて空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。におい移りをしてしまう水道のシンク下などに置くのはNGです。」
最大限においしく味わうには?

――お米っていろんな食べ方ができますが、新米ならではの楽しみ方を教えてもらえますか?
「新米だからこそ、山盛りの白米とシンプルなお漬物で味わってみてほしいです。空気に触れるようにしっかり混ぜ、一粒一粒をパリッとしたご飯に仕上げましょう。」
――聞いているだけで炊き立てご飯が食べたくなってきました!いただく時のコツはありますか?
「ご飯をお茶碗によそったら、ぜひ顔を近付けてみてください。味だけでなく、香り、みずみずしいツヤ感も楽しめますよ!」
食欲の秋到来。ツヤっと光るごはんと、それに合うお供やおかずも一緒に楽しみたいですね。
お話を伺ったのは、5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵さん
日本で唯一、穀物の7大プロフェッショナル資格を持つ女性米屋。全国300ヵ所以上の田んぼに通い詰め、探し出した米や雑穀を百貨店で販売。ごはんのお供にも精通。炊飯器レシピを得意とする。「あさイチ」(NHK) ・「王様のブランチ」(TBS)などTV出演多数。
